入籍してから子どもが生まれ、慌ただしい毎日を過ごしていたので、妻と私は結婚式を挙げていませんでした。「ドレスを着て写真だけでも撮りたい」という妻の思いを聞いた私は、一大サプライズを企画することに。そう、妻に内緒で披露宴を企画し、盛大にお祝いをしようと決意したのです。披露宴の日にちは妻に怪しまれないように子どものお食い初めの日に合わせました。妻には、「食い初めは家族、親族でお祝いしよう。親族が集まるので最初に色内掛で集合写真を撮ろう。ドレスは別の日に撮ろう。」と言い、着物やドレスを選んでもらいました。招待状の作成や発送、席次表の作成等、妻に相談せずに一人でやるには大変な作業ももちろんありましたが、「妻に喜んでもらえる披露宴にする―」その強い気持ちに突き動かされて準備を進めることができました。BGMも妻の好きな曲や、思い出の曲を使いたくてこだわりました。
友達や家族に協力してもらい、やっと当日を迎えることができました。
サプライズがばれたら大変です。なので、当日も会場前には「お食い初め」の看板を付けてもらい、ホテルスタッフ全員に「本日はおめでとうございます」「ご結婚おめでとうございます」等と絶対に言わないよう、念入りに打ち合わせを行いました。ご参列の方がたが入場し、いよいよ着席。入場する際、はじめて妻は今日はお食い初めだけの集まりではなく、盛大な披露宴だったことを知ります。一大サプライズの瞬間を目前にして、ご参列の皆さんにしっかり練習もしてもらいました。妻が扉を開けて入場したら、皆で声をそろえて「おめでと~!」と祝福する―。2,3回は練習してもらいましたね(笑)
さあ、いよいよ入場の時。妻の友人・同僚の方がたがクラッカーを手に持ち、扉のすぐ近くに立って、その瞬間を待ちます。
「ご新郎、ご新婦様がまもなく入場されます」と司会が小さな声で言うと会場は静まり返りました。入場のBGMが流れ、扉が開きます。「せーのっ」司会の掛け声で、会場にいる皆さんが全員で『オメデト~!!!』、パーンというクラッカーの音!!
妻は入場して、びっくりして涙を流していました。
そんな妻を見て私はおもわずガッツポーズ!
その後、父が「孫」を歌う中、長男が入場。
最年長の祖母達に御食い初めを、友人、同僚にお祝いのメッセージや余興をしてもらい、とっても温かいお食い初め&サプライズ披露宴を行うことができました!
たくさんの人から最初は、「奥さんに怒られるんじゃない?」「バレでるんじゃねが?」「ちゃんと言ったほうがいいのでは?」…、色々とご心配いただきましたが、最終的には、妻も感動してすごく喜んでくれたし、参列してくださった方がたにも「すごく良い披露宴だった」と言っていただいたので、やって良かったなと思っています。また、サプライズを企画した私自身も、サプライズプレゼントを友人や同僚からいただいて、心から感動しました。みなさんの支えがあってこその大成功のサプライズ披露宴だったと思います。皆さん、ありがとうございました!
※ちなみに「別の日に写真を撮ろう」と言って選んでもらったドレスは当日隠していて、お色直しの際に初めて妻に見せました。そしてサプライズで着てもらっちゃいました!